ご挨拶

  • 高木金次

    公益財団法人日本チャリティ協会 会長

  •  コロナ感染拡大の収束も定かでない中、「2021パラアートTOKYO」第8回国際交流展開催にあたりまして、従前のご支援ご協力に対し感謝申し上げます。
     当協会は今日の非常時宣言下において10年余にわたる国際交流の成果をふりかえりみて、感慨無量でございます。
     幸い東京五輪・パラリンピックでは数々の困難に当面しながらも成功をおさめ、わけてもパラリンピックの活躍においては今后の開催の在り方につき、国際的な深い反省と示唆さをあたえております。
     言うまでもなく、オリンピックはスポーツの祭典であるばかりでなく芸術とともに両輪が役割を果たすことが本来の姿であり、当協会が推進する「パラアート」は、微力ながらオリンピック招致を支援し、芸術活動の役わりを果たしたのではないかと誇りに思っております。しかしこれでこれまでの活動の場や役わりを果たしたものとは思っておりません。この事業において生まれた世界30余か国との交流を生かしパラアート誕生をレガシーとしてこれからも未知の世界に挑戦してまいりたいと思っております。
     どうぞ、当協会の活動に対しまして、より一そうご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

  • 小池百合子

    東京都知事

  •  「2021パラアートTOKYO」第8回国際交流展の開催を心よりお祝い申し上げます。
     1年の延期を経て開催された東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会は、アスリートの熱い闘いが世界中の人々の大きな感動を呼びながら、閉幕しました。
     芸術もまた、国境や人種、障がいの有無などを越え、人々の心に直接働きかけ、響いていきます。障がいのある方々が、芸術を通じて優れた才能を開花させ、発揮されることは、とても意義深いことです。髙木会長をはじめ公益財団法人日本チャリティ協会の皆様の御尽力に敬意を表します。御覧になる皆様、ぜひ、作品に込められたメッセージと作者の大きな可能性を感じてください。
     世界は、未だウイルスとの闘いの最中にあります。東京都は、コロナ禍を乗り越え、その先にただ元の東京に戻るのではなく、持続可能な発展を遂げていく「サステナブル・リカバリー」の視点で政策を展開しております。
     本交流展では、昨年に引き続き、特設のバーチャルギャラリーで全作品を鑑賞できるとのこと。これは、コロナ対策というだけではなく、素晴らしい芸術作品に多くの方々が出会う機会を増やすことにもなります。こうした一つひとつが都市の持続可能性を高め、東京2020大会のレガシーと相俟って、すべての人がいきいきと生活し、活躍できる「ダイバーシティ・東京」の実現に繋がっていきます。多様性に溢れた素晴らしい東京を創り上げてまいりましょう。
     結びに、本交流展の御成功を祈念するとともに、障がいのある方々の文化・芸術活動に対する理解が一層深まり、多様な社会参加がさらに進むことを願い、挨拶といたします。