ご挨拶
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八代英太
公益財団法人日本チャリティ協会 会長
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今年の芸術の秋は、地球温暖化のせいで、ちょっぴり短めの秋となりました。それでも、それぞれの芸術、アートに寄せる皆様のご努力に、心から敬意を表します。
今年のパラアート展も大勢の皆様から出展があり、どの作品にも汗と努力のチャレンジ魂が感じられ、年々、アートに寄せる皆様の情熱に感心するばかりです。
私も時折、絵筆をとって風景画に挑むこともありますが、皆様の作品の前には、恥ずかしくて反省ばかりです。
「継続は力なり」と申しますが、まさに皆様の作品には、驚くばかりの力を感じます。皆様の昨年のご出展の絵画や書道を比較してみることがあり、そこには明らかに努力と向上の姿を見ることがあります。今年はどんな作品をどなたが創作されたのか、審査過程で先生方のご批評を聞きながら、心温まるひと時を頂いています。
長い歴史のパラアート展には海外からの出展も多く、まさに芸術に国境なく、芸術こそ人類の平和への道しるべの思いがします。中東での悲惨な紛争、ロシア・ウクライナの終わりが見えない戦争。心静かにキャンパスに向かって絵筆を握れば、武器弾薬で争う気持ちなど生まれるはずもなく、世界は平和への歩みを成すはずです。そんな祈りも込めて、今年もパラアート展を開催したいと思っています。
皆様!ありがとう!今年も素晴らしい展示会になりますようお祈り申し上げ、ご挨拶とします。
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小池百合子
東京都知事
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「2024パラアートTOKYO」第11回国際交流展の開催を、お慶び申し上げます。
芸術は、国境や人種などを越えて、人々の心に直接働きかけ、響きます。障がいのある方々が、芸術を通じて優れた才能を開花させ、発揮できる貴重な場を創出してこられた、八代会長はじめ公益財団法人日本チャリティ協会の皆様の御尽力に敬意を表します。
今回も、昨年に引き続き、特設のバーチャルギャラリーで全作品を鑑賞できると伺いました。多くの方々が、素晴らしい芸術作品に出会う機会になることでしょう。会場に足を運ぶことができない方も、ぜひ、バーチャルギャラリーで魅力あふれる作品の数々を思う存分、堪能しましょう。
この夏のパリオリンピック・パラリンピックでは、代表選手の奮闘に多くの都民・国民が勇気と感動をもらいました。来年は、デフリンピック競技大会が東京で開催されます。
東京都は、デジタル技術を活用して、聴覚障害や言語の壁を乗り越え意思疎通を図れるユニバーサルコミュニケーション技術の実装などを進めていきます。障がいの有無にかかわらず、誰もが個性を活かし、いきいきと活躍できる共生社会の実現に向けて着実に歩んでいきましょう。皆様の一層の御理解と御協力をお願い申し上げます。
本交流展の御成功により、障がいのある方々の文化・芸術活動への理解が益々深まり、多様な社会参加が更に進むことを祈念いたします。
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高際みゆき
豊島区長
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この度は「2024パラアートTOKYO」第11回国際交流展が開催されますことを心よりお慶び申し上げます。国内はもとより、多くの国々から魅力あふれる作品を出展いただいております事に感謝申し上げます。
この国際交流展は、国籍や障害の有無にかかわらず参加でき、障害のある方々の社会参加の機会となるとともに、障害のある方に対する理解をより一層深め、多様性のある社会の実現に資する取組となっております。
豊島区におきましては、これまで、誰一人取り残さない社会の実現を目指し、障害のある方々を含めた文化芸術事業を推進してまいりました。今回の国際交流展が、この区役所1階「としまセンタースクエア」を会場として開催いただけることとなり、大変嬉しく思います。今後も、みなさまとともに、誰もがそれぞれの個性を発揮し、生き生きと活躍し続けられるまちづくりをすすめてまいります。
今回の国際交流展を通じて、多くの方々に障害者アートの魅力に触れていただき、また障害のある方のご活躍の場がさらに広がり、身近なものとなりますことを心より祈念しております。
結びに、公益社団法人日本チャリティ協会様をはじめ、開催にあたりご尽力いただきました関係者の皆さまに深く感謝申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。