ご挨拶

  • 八代英太

    公益財団法人日本チャリティ協会 会長

  •  「今年も芸術の秋のトップを飾って、パラアート展が開催されます。暑い夏でした。その上にコロナが世界を蹂躙して、持つ絵筆に大変な思いでの挑戦だったと推察します。世界各国から、このパラアート展にはたくさんの作品が寄せられ、一作一作に、苦しみさえ見え隠れして、心打たれる思いです。前会長の故高木金次翁が心骨を注がれて開催された伝統あるパラアート展は、内外で大きな反響もいただき、私たちもその魂レガシーをしっかり受けついで、今後も、更なる発展への道を歩み続けたいと思います。
     浅学菲才の新会長ではありますが、引き続き皆様のご支援ご指導を心からお願い申し上げます。
     日本チャリティ協会は、障がい者の芸術の発展を活動の第一義に置きながら、年間さまざまな福祉活動を通して、障がい者が社会の一員として、あらゆる分野で活躍できるようにと祈りなら、いろいろなプログラムを立案し、障がい者の自立向上をサポートさせていただいています。その中で、芸術こそは万人のものであり、その作品こそ、生きる証であり戦いでもあります。どうぞ、絵筆に魂を打ち込みながら出来上がった作品を皆々様に平等な評価の下、お楽しみいただけたら嬉しく思います。大作をお寄せいただいた芸術家に感謝を申し上げご挨拶とします。」

  • 小池百合子

    東京都知事

  • 「2022パラアートTOKYO」第9回国際交流展の開催を、大変、うれしく思います。
     芸術は、国境や人種などを越え、人々の心に直接働きかけ、響いていきます。その一方で、長きにわたる新型コロナウイルスとの闘いにより、日頃、芸術分野で活動されている方々の発信の場が失われてきました。本交流展は、こうした中にあって、障がいのある方々が、芸術を通じて優れた才能を開花させ、発揮することができる貴重な機会となります。八代会長をはじめ公益財団法人日本チャリティ協会の皆様の御尽力に敬意を表します。
     今回も、昨年に引き続き、特設のバーチャルギャラリーで全作品を鑑賞できます。コロナ対策というだけではなく、多くの方々が素晴らしい芸術作品に出会う機会にもなることでしょう。会場に足を運ぶことができない方も、ぜひ、バーチャルギャラリーで魅力あふれる作品の数々をご堪能ください。
     昨年開催した東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会は、共生社会実現への大きな一歩となりました。障がいの有無にかかわらず、誰もが互いを尊重し能力を発揮できる社会にしていきたい、そして、多様性にあふれた素晴らしい東京を創り上げたいと思います。皆様方の一層の御理解と御協力をお願いします。
     結びに、本交流展の御成功を祈念するとともに、障がいのある方々の文化・芸術活動に対する理解が一層深まり、多様な社会参加が更に進むことを願い、挨拶といたします。

  • 高野之夫

    豊島区長

  •  この度は「2022パラアートTOKYO」第9回国際交流展の開催並びに図録の発行を心よりお慶び申し上げます。
     豊島区は、令和2年に東京初の「SDGs未来都市」「自治体SDGsモデル事業」のダブル選定を受け、現在SDGsの新しいモデルとなる持続可能なまちづくりを進めています。また、これまで区が目指してきた「国際アート・カルチャー都市」への歩みは、そのSDGsの理念や将来像と、まさに考えを一つにするものです。今後も、SDGsを通じて、区の向かうべき方向性を鮮明にし、「誰をも受け入れ、誰からも受け入れられ、持続して発展する豊島区」をつくりあげてまいります。
     そして、本年、豊島区は区制90周年を迎えました。次なる「としま100周年」に向けて、夢や希望を描き、未来を創る“人”を育てることで、「誰もが主役になれる価値あるまち」の実現のため、邁進してまいります。
     この度開催されます「2022パラアートTOKYO」第9回国際交流展につきましては、障害のある方がそれぞれの個性を発揮し、生き生きと生活する「福祉と文化の融合」を目指し、世界に向け、多くの方に障害者アートの魅力を発信するものであり、国境を越え、障害を越え、多くの人々とアートの出会いの場になることを大いに期待しているところです。障害のある方のご活躍の場がさらに広がることを心より祈念しております。
     結びに、公益財団法人日本チャリティ協会様を始め、開催にあたりご尽力いただきました関係者の皆様に深く感謝申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。