ご挨拶
-
八代英太
公益財団法人日本チャリティ協会 会長
-
コロナ騒動から、ようやく脱して平常な生活に戻りつつあります。
これからは思う存分に、それぞれの分野で生活を謳歌して欲しいものです。アートに頑張っている友人が「コロナ禍で、家に閉じこもっての生活が続いて、その間、アートを基礎から学び返し、だいぶ作品が上達しました。災い転じて福ですね・・・」と語っていましたが、まさに前向きなアート魂で、感心しました。
こんな逞しい仲間の作品が「2023パラアートTOKYO第10回国際交流展」に花を咲かせてくれました。障害を乗り越え、国境を越えて、今回も素晴らしい作品が会場に展示されます。審査を担当されたある先生が「今年はいつもより違った迫力がある!」と、仰っておられましたが、まさにコロナ克服の汗と努力の傑作が、今年の作品展だと確信します。
アートは障害の有無に関係なく、その作品は万人に共有されるものです。しかし、作品を仕上げるまでの努力や挑戦、絵筆と向き合う姿に、大きな価値と感動を包含します。そんな皆さんの作品が、世界から寄せられた今回の展示会です。
どうぞ、多くの皆様がご来場され、展示された作品の奥の奥を感じつつ国際交流展を楽しんで頂きたいと思っております。
共催の東京都、審査員の先生方、ご後援くださった各団体の皆々様に心から感謝申し上げご挨拶とします。ありがとうございました。
-
小池百合子
東京都知事
-
「2023パラアートTOKYO」第10回国際交流展の開催を、お慶び申し上げます。本交流展は2009年から開催され、新型コロナウイルス感染症による開催中止の危機も乗り越えながら、記念すべき第10回を迎えられました。
芸術は、国境や人種などを越えて、人々の心に直接働きかけ、響きます。障がいのある方々が、芸術を通じて優れた才能を開花させ、発揮できる貴重な場を創出してこられた、八代会長をはじめ公益財団法人日本チャリティ協会の皆様の御尽力に敬意を表します。
今回も、昨年に引き続き、特設のバーチャルギャラリーで全作品を鑑賞できます。多くの方々が、素晴らしい芸術作品に出会う機会になることでしょう。会場に足を運ぶことができない方も、ぜひ、バーチャルギャラリーで魅力あふれる作品の数々を御堪能ください。
東京都は、2025年に開催されるデフリンピック競技大会を控え、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のレガシーを受け継ぎながら、更なる取組を進めてまいります。デジタル技術を活用したユニバーサルコミュニケーション技術の充実など、障がいの有無にかかわらず、誰もが個性を活かし、いきいきと活躍できる共生社会の実現に向けて、着実に歩みを進めます。皆様の一層の御理解と御協力をお願いいたします。
本交流展の御成功により、障がいのある方々の文化・芸術活動への理解が一層深まり、多様な社会参加が更に進むことを祈念して、御挨拶といたします。